2シーズンにわたってチーム、ドライバーとともに戦ってきたCIVIC TYPE R-GTに代わり、今シーズンはPRELUDE-GTで挑む初年度となる。オフシーズン中の車両開発に関わり、クルマに見合うタイヤやセットアップを模索しながら岡山での初戦に向けて準備を重ねてきた。いよいよその成果が試されることになる。
搬入日こそ雨が降って冷たい風が吹いていたが、予選日を迎えた岡山は青空が澄み渡り、徐々に気温も上昇。レース観戦にふさわしい好天気となった。
チームクニミツでNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GTをドライブするのは、山本尚貴、牧野任祐両選手。今年でコンビ7年目を迎える。チームとのコミュニケーションを活かし、互いの長所を引き出すようなレースをするのがチームクニミツのストロングポイントだが、今年もその力を遺憾なく発揮してシーズン序盤から結果を求めていきたい。なお、今シーズンは新車投入に併せてHRCのスタッフが各チームとの連携を密にし、より強いクルマ作りに勤しんでいる。どのチームもPRELUDE-GTでの初優勝、シリーズチャンピオンを意識して戦うだけに、より重要なシーズンとなるのは言うまでもない。


午前9時30分から始まった朝の公式練習では、牧野選手からドライブを開始。後半を山本選手が担当する流れでセッションを進めた。また、GT500クラスの専有走行では山本選手によるアタックシミュレーションを実施。最終盤に1分19秒24のチームベストタイムを刻み、5番手でセッションを終えている。なお、このセッションではホンダ勢が躍進し、No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GTを含めて3台がトップ5台に食い込んだ。しかしながら、ノックアウト予選に向けて依然やるべきことがあると、チームでは引き続きセットアップの調整に取り組んだ。
迎えた予選。Q1の時点で気温は25度、路面温度は37度まで上昇する。GT300クラスの予選アタックでは、車両トラブルで停止した車両回収のために赤旗が提示され、セッションのスタートが遅延。午後2時40分からのアタックを山本選手が担当する。気温25度、路面温度37度と2月の公式テストとはすっかり異なるコンディションでのセッションとなるなか、まずは7番手のタイムをマークし、ラストアタックに向かった。そんななか、1台の車両がマイクナイトコーナーでコースアウト。タイヤバリアに激しくクルマをぶつけたため、セッションが赤旗中断となる。残り30秒ほどの時点で起こったアクシデントだったが、再開後は4分間の走行が可能に。改めてタイヤを温め一発勝負に挑んだ山本選手はタイム更新に成功。1分18秒172を刻み、6番手でQ2に駒を進めた。


牧野選手が担当するQ2は午後3時32分にスタート。Q1とほぼ同じ路気温ではあったが、アタックラップでチームベストタイムとなる1分17秒963をマーク。だがライバルたちもタイムを縮めたため、No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)は8番手のポジションから決勝の300kmレースを迎えることになった。
PRELUDE-GTでの初アタックを終え、「今日のような結果になり得ると感じていたが、自分の予選(Q1)では赤旗での中断を味方にして6番手になることができた」とハプニングをも味方につけたとセッションを振り返った山本選手。一方、牧野選手は「ある程度は予想どおりの結果。今、苦戦している部分の解決策が見つかれば良いが、現状は正直厳しい内容の予選になってしまった」とコメント。まだまだ改善の余地があるのは明らかで、新車ならではの難しさに向き合っている現状を冷静に受け止めていた。


