予選中から次第に下り坂となっていたサーキット周辺の天候は、夜遅くから強風を伴う雨となり、大荒れに。決勝日も早朝にはまだ強い雨が降っていたが、幸い午前8時すぎには雨も上がり、強い風を味方にして路面もドライアップ。午後2時にスタートする決勝を前に、ドライコンディションが復活する。

気温24度、路面温度43度と前日とはまた異なるコンディションの下、3時間の戦いが幕を開ける。最初にNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GTのステアリングを握ったのは、山本選手。まずはレース3分の1にあたる1時間をしっかりと走り、中盤に繋げる戦略で臨んだ。ところが、7番手からの追い上げを目指すも思った以上にペースが上がらない。タイヤを含むクルマと気温や路面のコンディションの問題か、逆にポジションを下げる戦いを強いられた。
レース序盤の25周を皮切りに、早くも他車によるルーティンのピットインが始まったが、No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GTはステイアウトを選択。そしておよそ30分後となる45周終わりでピットに戻り、タイヤ交換、、トラブルを抱えた1台のGT500車両がピットロード入口手前で停止。これを受けてFCY導入となり、2周にわたってレースがコントロールされた。


FCYが解除されると、牧野選手は10番手から追い上げを開始。だが前方とのギャップは約15秒と大きく、徐々に差を詰めていくが抜き去るまでには至らない。前後車両が同じホンダの17号車ということもあり、なんとしてもポジションアップを狙いたい……そんな強い思いを形に変えて、牧野選手が懸命の走りを続けるなか、先に前後車両は2回目のルーティン作業でピットへと向かった。
これに対し、牧野選手は77周終わりでピットイン。チームでは、もともと牧野選手がそのままチェッカーを受ける”ダブルスティント”を担当する予定をしており、タイヤ交換と給油を32.3秒という速さでやってのけたスタッフが牧野選手をコースへ送り出す。また、結果として17号車を逆転することにも繋がり、実質8番手からレース終盤を戦うことになった。


全車の2回目のピットインが終了したのが88周終わり。チェッカーまで残り約40分となる。これで名実ともに8番手となったNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GTだったが、前を走る12号車 Zは早いペースを維持しており、差が開いてしまう。それでも牧野選手は最後まで粘りある走りを続けてチャンスに備えたが、ポジションを変えることなく8位で3時間にわたる長い戦いのチェッカーを受けた。
序盤の2戦を終えた今シーズンのSUPER GT。このあと、本来ならば6月に第3戦セパンを迎える予定だったが、依然として不安定な中東情勢を鑑みて開催が延期に。よって、次の戦いは第4戦富士となる。今回とは季節もレース距離も異なる戦いとなるが、今回のデータを反映させ、シーズン中盤以降は強い戦いを目指して組み立てを図ることになる。



かなり残念な結果になりました。全体のペースが上がらず、ポジションをキープすることだけで精一杯の3時間でした。スティント時にいろいろ試しましたが、総合的にスピードが足りずこの結果を招いたと思います。次のレースまでにはテストもあるので、みんなで考えて負けないようなクルマを作っていきたいと思います。
レースでは、最初のスティントを担当した僕が1時間をしっかりと走り、残りの2スティントを牧野選手が走るという戦略でした。中盤以降の戦略の幅を持たせることが狙いでしたが、序盤からペースが上げられず苦戦した形です。結果としてポジションを落とすことになりました。交代した牧野選手も同じで、最後まで頑張って耐えて走ってくれましたが、全体的にスピードのないレースになりました。来月にはテストもあるので、そこで少しでもレベルアップできたらと思います。
ペース含め、パフォーマンスが不足していたと感じました。ライバルに対し、かなり負けているという現状を痛感しました。規則上、劇的に変化を求めることは難しいのですが、セパンがなくなったことで、次の富士までにインターバルも開くし、テストもあるので、そこを有意義に使えたらいいなと思います。