ついに今シーズンの最終戦を迎えたSUPER GT。戦いの舞台はホンダのホームサーキットとなるモビリティリゾートもてぎ。タイトルのかかる一戦でもあるが、今シーズンをもってSUPER GTから”卒業”するCIVIC TYPE R-GTのラストレースとなるだけに、なんとしても有終の美を飾りたい。山本尚貴、牧野任祐両選手はもちろんのこと、チームクニミツのスタッフ全員が士気を高めてサーキット入りした。
午前9時10分から始まった公式練習は、気温17度、路面温度21度のコンディションでスタート。前日夜から雨が降ったため、コース上はまだ一部濡れていたこともあり、ウェット宣言が出された。まず山本選手からコースインし、GT300クラスとの混走時には持ち込みタイヤ、セッティングの確認やロングランをメインに行なう。GT500クラス専有走行では牧野選手がアタックシミュレーションを担当し、1分37秒256をマークして5番手の結果を残した。
秋晴れの穏やかな天気に恵まれた予選日は、午後に入るとさらに気温が上昇。GT300クラスの予選Q1を経て、午後2時33分からGT500クラスQ1が始まった。気温22度、路面温度28度とコンディションも安定するなか、Q1を担当した山本選手は出走した全15台のうち最後となるタイミングでコースインする。結果として他車とは1周少ないラップでのアタックに挑むと、1分36秒377をマーク。7番手で通過を果たし、牧野選手へとバトンを繋いだ。


続くQ2は午後3時11分からのスタート。牧野選手にとっては第5戦鈴鹿以来の予選出走となる。気温23度、路面温度28度と、Q1とほぼ変わらない状況下でのアタックが開始すると、牧野選手はゆっくり時間をかけて周回し、タイヤを温める。そして計測4周目にアタックを開始、1分36秒377をマークして7番手に。決勝は、ホンダ勢トップとなるポジションから優勝を、そして逆転タイトル獲得を目指して挑むことになった。


