SUPER GTではシリーズ戦に海外のサーキットでの一戦を積極的に組み込んできた。そのなかで2020年からはセパンでの開催を復活させる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、しばらくは開催が見送られていた。2025年、ようやく5年ぶりに海外戦が復活し、セパンでは2013年、12年ぶりのレースが行なわれる。
チームクニミツでは、山本尚貴選手がGT500クラスでのレース経験があるものの、牧野任祐選手は初めて。とはいえ、オフシーズン中にはメーカーテストが行なわれているサーキットにつき、さまざまな情報と経験をもとに、戦いに臨むこととなった。
まず、セパンで久々の公式戦を迎えるにあたり、26日(木)の午後4時30分から1時間半にわたる公式練習を実施。ちょうど決勝日のスタート時間に合わせたコンディションでのセッションが行なわれた。ここで牧野選手が総合トップタイムとなる1分51秒072をマーク。コンディションが変化しやすいコースの特徴をつかみつつ、予選、そして決勝に向けての粛々と準備を進めていきたいとした。
さらに、27日の予選日には午前10時30分から公式練習が行なわれ、予選に向けての最終確認に取り組むこととなり、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTでは山本選手がチームベストタイムをマークし、11番手につけた。

迎えた午後4時30分からの予選は、気温33度、路面温度40度というコンディション。日本での開催時とあまり変わらない印象を受けるが、実際はさらに湿度が高く、空気が重く感じる。GT500のQ1が午後5時3分から始まると、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTには山本選手が乗り込み、アタックへと向かった。目まぐるしくトップタイムが入れ替わるセッションとなり、そのなかで山本選手は1分51秒772のベストタイムをマーク。だが、ポジションは11位。Q2進出可能な10位とは僅か0.070秒差という非常に悔しい結果になった。
チームとしては、クルマのセットアップはじめ、決勝を力強く戦うレースペースが確保できているだけに、その強みを活かして着実にポジションアップを果たそうと気持ちを切り替え、決勝に挑むのみだ。
