今回のオートポリス大会含め、残り2戦となった今シーズンのSUPER GT。シリーズタイトル争いを考えると、最善の戦いをすることが何よりも大事であり、当然ながら”落とせない”レースとなる。
そんななか、まず午前9時25分からの公式練習において、持ち込みセッティング、タイヤ選択等の確認作業を開始した。予選日のオートポリスは秋晴れのコンディションに恵まれ、気温24度、路面温度31度の中、山本選手がNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTに乗り込み、ピットを後にする。なお、ホンダ勢はこのオートポリス戦からシーズン2基目のエンジンを投入。長時間の戦いに向けて、力強いパフォーマンスを期待することとなった。
GT300クラスとの混走中に、1台の車両にトラブルが発生して赤旗中断となるが、再開後もNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは確認作業を兼ねて周回を重ねていく。1時間が経過した頃には、牧野選手へと交代し、フィーリングをチェック。一方、GT300クラス専有走行を前にして、天候が徐々に悪化。ぽつりぽつりと小雨が降り始め、ウェット宣言が出される。GT300クラス車両は引き続きドライタイヤで走行を続けたが、午前11時20分に始まったGT500クラス専有走行では、さらに雨脚が強くなる。結果、慌ただしくピットでウェットタイヤへの交換作業が始まった。なお、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTとしてのベストタイムは、ドライコンディションの混走時に山本選手がマークした1分36秒928。ポジションは15位に留まった。
晴から雨と天候悪化のセッションとなった公式練習だったが、その後、一旦天候が回復。だが、続くサポートレース中に再び雨が落ち始めた。ところが、午後2時45分からの予選セッションを前に雨は止み、気温21度、路面温度24度のコンディションでまずはGT300クラスから予選がスタートしたが、セッション終盤には車両トラブルが発生し、回収等の作業でスケジュールが15分遅れとなる。これにより、GT500クラスのQ1は午後3時33分からセッションがスタートすることになった。


気温20度、路面温度24度のコンディションでウェット宣言は出ているが、まだドライタイヤで走行できる状態。コース上ではワイパーを時折使用するものの、車両からは水煙も上がらず路面もさほど濡れていない。当然ながら足元にはドライタイヤが装着され、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは山本選手のドライブによってアタックが始まった。いつ雨が降り出しても不思議ではない状態だけに、どのチームも我先とコースインを目指してピットを離れ、タイヤを温めていく。そして他車よりも早いタイミングでアタックラップに入り、計測3周目に1分33秒682をマークした。この時点で残り時間はまだ3分残っており、山本選手もさらにアタックを続けたがタイム更新には至らず。一方では他車がこのタイミングで次々とタイムアップしたため、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは12番手に。結果、惜しくもQ2進出を逃すこととなった。なお、5台のホンダ勢は4台がQ1で敗退。決勝に向けて厳しい船出となっている。


