天王山後半、流れを取り戻す戦いに!
真夏の決戦に位置付けされる前大会の富士戦では、44kgのサクセスウェイトをうまくコントロールし、予選6位から戦いに臨んだNo.100 STANLEY NSX-GT。
決勝では、落ち着かない天候となり、路面もウエットからドライ、そしてまたウエットとコンディションが極めて不安定な状態だったが、そのなかで手に汗握る攻防戦を幾度となく展開し、サーキットを湧かせるパフォーマンスを披露した。
終盤も引き続き激戦となったが、3位でチェッカーを受け、実り多い内容のレースを終えた。ところが、レース終了後に1回目のピット作業における違反が判明。ペナルティとしてタイム加算がなされ、6位に。厳しい戦いを凌ぎ、力走を見せていただけに、悔しい思いで結果を受け入れることとなった。
僅かなインターバルで迎える第5戦鈴鹿は、シーズン後半戦のスタートに当たるレースでもある。富士での結果によって、ランキングトップのライバルとは点差が開いてしまったが、ホンダ勢のトップとして3番手のランキングにつけている。一方、サクセスウェイトが54kgになったことで燃料流用リストリクターは1つダウンするが、富士でふたりのドライバーが見せたように力強い走りを披露し、着実な戦いを目指していく。
今シーズン4度目の450kmレースは、気候的にもサクセスウェイト的にも一番タフな戦いになることは容易に想像できるが、これまで積み重ねてきたチームの総合力、そして今度こそミスのないレース運びを完遂させ、後半戦に弾みをつけていきたい。