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アーカイブ – TEAM KUNIMITSU official site https://teamkunimitsu.net チームクニミツ創業者「高橋国光」が1992年に「チーム国光」を設立。国内トップのSUPER GT SERIESで2度のシリーズチャンピオンを獲得。現在もSUPER GT SERIESに参戦中。 Thu, 14 May 2026 06:05:39 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.6.1 https://teamkunimitsu.net/wp/wp-content/uploads/2026/04/siteico-300x300.png アーカイブ – TEAM KUNIMITSU official site https://teamkunimitsu.net 32 32 勇往邁進で挑み続けたシーズン。来季こそ、ニューマシンでタイトル奪取を! https://teamkunimitsu.net/race-archive/2025/ Sun, 26 Apr 2026 00:04:40 +0000 https://teamkunimitsu.net/?post_type=race-archive&p=5501  チームクニミツの2025年シーズンは、小さな変化をもって幕を開けた。ドライバーはコンビ6年目となる山本尚貴、牧野任祐両選手という不動の布陣。その一方で、戦闘車両となるNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTのメンテナンスを株式会社ホンダ・レーシング(HRC)が手掛けることになった。目標は、当然のことながらシビックによる初タイトル獲得。チームとしても5年ぶりのタイトルを手にしたいと意気込んだ。

 ホワイトからブラックへのグラデーションをベースカラーにした新たなデザインを纏ったNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT。まず、開幕戦岡山では予選と決勝で天候が大きく異なるコンディションでの戦いを迎える。春の陽気に恵まれた予選日。今年から再びノックアウト方式が復活することとなり、Q1の上位10台がQ2へ進出、ポールポジションを競う形に。チームでは山本選手から牧野選手へとバトンが繋がれ、予選3番手を獲得する。決勝では、初戦での優勝に期待が膨らんだが、あいにく天候が悪化。降り続ける雨のなか、レースも荒れた模様となり、不安定な展開に。赤旗を挟んで再開した戦いは一時的にポジションを落とすことにもなったが、ドライタイヤでの走行が可能となった終盤にチャンスが到来する。ポジションアップを目指して怒涛の追い上げを見せていたが、セーフティカー導入に水を差される形となり6位チェッカー。その後、上位2台のペナルティ等が重なった結果、ホンダ勢トップの4位を手にした。

 3時間レースとして開催された第2戦。ゴールデンウィークで賑わいを見せるサーキットで好成績を残したい、と練習走行時から手応えを見せていたNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTだったが、予選で速さを存分に発揮できず13番手からのスタートに甘んじた。快晴のコンディションで迎えた長丁場の戦いでは、いかにポジションアップを遂げるか、がポイントになったが、山本、牧野両選手は緻密な戦略に沿ってクレバーな走りを披露。激しい攻防戦を繰り広げ、着実にポジションアップを果たすと、最終局面で3番手まで浮上。粘りある攻めの走りが結実し、シーズン初の3位表彰台を掴み取った。

 第3戦の舞台は日本から海外へ。5年ぶりに復活した戦いは、マレーシア・セパンインターナショナルサーキットで繰り広げられた。セパンでのレースは2013年以来。ウィンターテストでの走行は経験しているものの、牧野選手にとっては初のGTレースでもあった。予選は、Q2進出までにわずか0.07秒差という悔しい11番手となったが、GT公式戦初のナイトレースでは、着実にポジションアップを果たして表彰台を見据えた走りを実現する。だが、レース中に他車との接触があり、これに対してNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTにはタイムペナルティ10秒が課されることに。結果、3位でチェッカーを受けたものの最終的には6位に。悔しさが残る戦いとなった。

 第4戦を前にして、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTのランキングはホンダ勢トップの4番手。ランキングアップを意識するなか、サマーブレイクを経て迎えた第4戦富士は公式戦初のスプリントレースでの開催となり、山本、牧野両選手がそれぞれ日を改めて出場した。サクセスウェイトもなく、タイヤ交換も行なわない戦いとなったが、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTに限らずホンダ勢が苦戦するレースウィークに。初日のレース1を担当した牧野選手は、予選7番手からGT300クラスとともに35周のレースに出走。ポジションアップの好機を狙って周回を重ねたが、大きな変化もなく逆転のチャンスは訪れず。7位チェッカーに終わった。翌日のレース2は、夕方にスタートを切るGT500クラスだけの50分レース。13番手スタートの山本選手は装着するタイヤの特性を活かそうと奮闘したが、タフな状況を打破するまでには至らず。12位でチェッカーを受けた。

 シーズンも後半戦に入り、第5戦鈴鹿は再びサクセスウェイトを搭載しての戦いとなる。Q1突破を果たし、Q2で10番手を得たNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは1ランクダウンの燃料流量リストリクターを装着しての戦いを迎えた。厳しい夏の暑さのなか、予選10番手からの戦いに挑んだが、戦略やレースの展開が味方せず、ポジションキープの走りに徹するという厳しい展開。結果、10位チェッカーに留まることになった。ランキング争いでは依然としてホンダ勢トップは守りつつ、ランキングはライバル勢に先行を許し、8番手となってしまった。

 巻き返しを果たすべく、起死回生で臨んだ第6戦SUGO。不安定な天候の下、雨模様となった予選ではクルマの不調が影響し、15位と苦戦。だが、秋晴れに恵まれた翌日の決勝はチーム一丸となって改善に取り組むと、戦略も味方して大きくポジションアップを果たした。レース後半、赤旗中断を招くマルチクラッシュが発生。およそ1時間後に再開を迎えると、このタイミングで再びポジションアップの好機を得ることになり、果敢な攻めの走りが結実して6位入賞を導いた。また、ランキングも6番手まで浮上し、シーズン終盤に突入した。

 シーズン2度目の3時間レースを繰り広げた第7戦オートポリス。ランキング浮上を狙うNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTだったが、雨が絡む不安定なコンディションとなった予選でタイムを伸ばせず12番手に甘んじる。だが、決勝では長時間の戦いを味方にし、緻密な戦略が奏功。山本選手が徹底した燃費走行をやってのけ、また牧野選手も攻めの走りでポジションアップを決めて見せるなど、チームが持ちうる最大限の力を引き出すパフォーマンスを繰り広げた。結果、終盤にトップを奪取すると、その勢いで2位以下に差をつけて逆転勝利を達成。今シーズン初優勝によって、チームは3年ぶりの美酒を味わうこととなった。

 オートポリスでの優勝によってランキングは3位へと浮上、トップとの差も8.5点まで縮めて挑んだ最終戦もてぎ。ホンダのホームコースでシビックでの有終の美を飾りたいと奮い立った。山本選手から牧野選手へと予選を繋ぎ、7番手を獲得。晩秋の穏やかな晴れ模様に恵まれた決勝レースでは、スタートを担当した山本選手が逆転劇を実現すべくタイヤを懸命にマネージメントし、牧野選手へとバトンを渡した。すると、チームは優勝そしてタイトル獲得を目指してタイヤ無交換を敢行。非常に難しいコンディションのなかタフな走りを強いられた牧野選手だったが、表彰台圏内の走りを続ける奮闘で4位でチェッカー。すると、レース後に上位の車両が車検不合格となったため、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは3位に。併せてシリーズランキングも2シーズン連続の2位で2025年の戦いを終えている。

 シビックラストイヤーでのチャンピオン獲得は惜しくも果たせなかったが、ホンダ勢トップとなるランキング2位を手にしたNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT。クルマのポテンシャルを引き出す戦いを目指し、つねに勇往邁進で臨むシーズンだったといえる。なお、すでにアナウンスされているが、2026年はニューマシン、ホンダHRCプレリュードGT投入が発表されている。次なる戦闘車両でのシリーズチャンピオン獲得を目標に、気分一新してさらなる高みに臨んでいきたい。

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シビックでの初タイトルを目指すも、”あと一歩”の重みを痛感 https://teamkunimitsu.net/race-archive/2024/ Sun, 26 Apr 2026 00:03:41 +0000 https://teamkunimitsu.net/?post_type=race-archive&p=5499  新たにリリースされたシビック・タイプR-GTを投入して挑んだ2024年SUPER GTシリーズ。チームクニミツにとっては、ニューシビックでのチャンピオン獲得というビッグチャンスの到来でもあった。万全の体制でシーズンを迎えた山本尚貴、牧野任祐両選手のコンビも早や結成5年目。ますます両者のコミュニケーションにも磨きがかかり、より強固に。チームもまた、2020年に掴み取ったタイトルの奪還を達成すべく、真摯に戦いへと臨むことになった。

 シーズンインに先立ち、一部レギュレーションが見直されることになったが、主な変更点は使用タイヤセット数と予選方式。ドライコンディションの場合、前年よりも1セット少ないセット数となり、予選はQ1とQ2で各選手が刻んだベストラップを合算し、スターティンググリッドとする形が採用された。なお、開幕戦から第4戦まではQ1、Q2を通して予選で使用できるタイヤは1セットに限定されていたが、以後レギュレーションが改定され、ともにニュータイヤを装着してのアタックが可能となった。

 一方、レースウィークの天候においては、8月末に実施される予定だった第5戦が台風接近の影響を受けて延期となり、12月開催へ。最終戦を終えたのは、例年よりおよそ1ヶ月遅いタイミングとなった。加えて、第6戦以降は天候不順によるスケジュールの変更などイレギュラーな展開が続き、いつになく慌ただしいシーズンだったといえる。

 岡山国際サーキットで迎えた開幕戦は、季節はずれの暑い天候に。ニューシビックのデビューレースでまず予選3番手を獲得すると、決勝でもポジションアップを狙って速さと強さを披露した。再三にわたり、逆転のチャンスを伺いながら周回を続けたが、惜しくも逆転は果たせず。予選と変わらぬ3位ではあったが、ホンダ勢ベストとなる結果を手にし、早速シビックに表彰台をもたらす活躍を見せた。

 大型連休中に開催された第2戦は富士スピードウェイが舞台。SUPER GTとしては、初めての3時間レースでもあった。霊峰富士にはまだ残雪があり、麗しい姿が眺められる好天気のなか、予選6番手から戦いに臨んだレースでは思うようなペースアップとはならず、表彰台争いには絡めず。総体的にスピード不足に悩まされたが、粘り強く戦いを続け、7位でチェッカーを受けた。

 鈴鹿サーキットで迎えた第3戦は予選と決勝で天候が変わる難しいコンディションでの一戦に。晴天の予選では、タイヤマネージメントを意識した走りが求められるなか、10番手を獲得。一方、レースは決戦直前にひと雨が降り、コンディションが急変したものの、瞬く間にコンディションが回復。ドライコンディションでの戦いが可能となったが、落ち着かない状況のなか、思うようにクルマのパフォーマンスを引き出せず苦しい展開となり、2戦連続で7位という結果に終わった。

 連続して入賞は果たしているものの、さらなる上位での結果を求めて挑んだ第4戦。シーズン2度目の富士は曇天の予選となり、シーズンベストの2位を獲得。翌日の決勝に向けて大きく期待が膨らんだ。その350kmでの戦いは、厳しい暑さに見舞われてタフな状況に。サクセスウェイトも足かせとなって、なかなかスピードを活かす走りはできなかったが、着実かつミスのない走りが結実。与えられた状況のなかで最善の仕事をやってのけ、2位表彰台を獲得する結果となった。

 夏の決戦として迎える予定だった第5戦鈴鹿。シビック勢トップ、また総合ランキング2番手で350kmの一戦に向けて準備を進めていたが、台風10号接近の影響を受けてイベントは中止となり、12月へ延長に。そして迎えた第6戦はスポーツランドSUGOでの開催。秋の訪れとともに秋雨前線も到来し、残念ながら悪天候のなかでレースウィークを過ごすことになった。予選日は、天候不良により公式練習のみ走行が行なわれ、予選はキャンセルに。結果、公式練習での各ベストラップをスターティンググリッドにして、レースがスタートした。小雨降るウェットコンディションのなか、11番手からポジションアップを目指して手堅く戦いを進め、路面の回復に合わせるかのようにして追い上げに成功。5位で難しいレースを乗り切った。

 シーズン終盤戦を迎え、ランキング3位、ホンダ勢としてはトップで第7戦オートポリスに挑んだが、またしても天候不良の一戦に。予選日はまったく走行することなく終了し、ワンデーで予選と決勝を行なうという落ち着かないスケジュールとなった。予選7番手からスタートを切った決勝は、FCY(フルコースイエロー)やSC(セーフティカー)が断続的に導入される荒れ模様。僅差のポジション争いを続けて表彰台の一角を死守すべく奮闘したが、大終盤に逆転を許し4位に。その一方で、シリーズランキングでは3位、かつランキングトップとの差を2点差へと縮める粘りの戦闘力を披露した。

 第8戦ながら、最終戦ではない戦いを繰り広げたモビリティリゾートもてぎでの一戦。サクセスウェイトもリストリクターの制約もまだ残り、さらに予選は本降りのウエットコンディションとなったが、9番手を獲得した。決勝では天気が好転。粘り強くポジション争いを続け、6位でフィニッシュ。ランキング暫定2位を保ったまま、最終戦鈴鹿へと望みを託すことになった。

 迎えた第5戦鈴鹿。事実上の最終戦は12月の寒い冬空の下で繰り広げられた。逆転タイトルを手にすべく奮闘したが、暫定ランキングトップ車が予選でポールポジションを獲得。これにより、点数が大きく開くこととなり、シリーズチャンピオン獲得の夢が潰えた。一方、決勝は予選5番手からスタート。序盤から表彰台を狙ってのバトルが続き、観客を沸かせるパフォーマンスを披露。最後の最後まで粘りある走りを続けたが、惜しくも4位でシーズンラストチェッカーを受けた。結果、シリーズランキングは2位となった。

 ニューシビックでのチャンピオン獲得を目指して挑んだ今シーズン。厳しいレース展開に見舞われながらも、チームとして都度ベストな戦いを意識してポイント獲得に努めてきた。しかしながら、積み重なるサクセスウェイトによって本来の力を存分に出し切れず、結果的に”あと一歩及ばず”の展開が数多く見られた。ランキング2位とはいえ、目標であったニューシビックでの優勝の好機は訪れず、課題が残された。満足いく結果を求め、来シーズンは是が非でも優勝、そしてシリーズチャンピオンをターゲットに、速さそして強さをしっかりと発揮する戦いを披露していきたい。

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不撓不屈で挑んだシーズンに https://teamkunimitsu.net/race-archive/2023/ Sun, 26 Apr 2026 00:02:39 +0000 https://teamkunimitsu.net/?post_type=race-archive&p=5497  山本尚貴、牧野任祐両選手によるシリーズチャンピオン獲得という不動の目標を掲げ、新たな気持ちで2023年シーズンに挑んだチームクニミツ。戦闘マシンNSX-GTによるSUPER GT参戦がラストイヤーとなるだけに、是が非でもタイトルを手中に収めたい……と、2020年シリーズ王者でもあるコンビ4年目の山本、牧野両選手、そしてチームスタッフが心をひとつにしてシーズンに臨んだ。

 なお、SUPER GTでは、今シーズンからシリーズ全体の二酸化炭素排出量半減を目指した環境対応ロードマップ「SUPER GT Green Project 2030」に着手。その流れを汲み、カーボンニュートラルフューエルの導入はじめ、レースでの使用タイヤセット数の削減など、さまざまな変更をもって開幕を迎えることとなった。初戦となる岡山国際サーキットでは、新燃料やタイヤの特性を引き出すようなクルマ作りを進めた成果を発揮しようと意気込んだが、ウエットコンディションになったレースウィークは、文字通り”水を挿される”ような展開が続いた。予選8番手からスタートを切ったSTANLEY NSX-GTは、レース序盤に発生したGT300車両のコースアウトを好機と捉えてピットイン。ポジションアップを果たし、上位争いに奮闘する。だが、その後、ピットへ戻ったタイミングがペナルティと判定される事態に。加えて、レース後半には天候不順による赤旗中断からのレース終了という波乱の展開となり、猛追のチャンスもないまま12位でチェッカー。チームとしては、消化不良の一戦となった。

 迎えた第2戦は富士スピードウェイでの450kmレース。まだ雪化粧が残る富士山が雄姿を見せる快晴に恵まれた。チームは、公式練習から速さを披露。さらに予選では、Q2を担当した牧野選手がシーズン初のポールポジションを獲得する。昨シーズンよりも1セット使用タイヤが削減された条件下での初レースとなった決勝。ライバルと異なるタイミングでルーティンワークを行ない、表彰台争いを展開。しかし、終盤はライバルのトップ独走を許すこととなり、惜しくも2位でフィニッシュ。悔しさは残ったが、続く鈴鹿に向けて弾みをつけた。

 シーズン序盤の締めくくりとなる第3戦は、鈴鹿サーキットが舞台。引き続き、450kmでの戦いとなる。台風一過の好天気のなかで挑んだ予選では、公式練習からのセットアップの改善が結実。3番手からシーズン初優勝を目指してスタートを切ることとなった。梅雨入り直後ながら、快晴となった決勝レース。序盤からアクシデントが発生し、落ち着きのない展開となる。スタートを担当した牧野選手は、タイヤマネージメントに苦しみポジションを落としたが、ステアリングを引き継いだ山本選手がダブルスティントに臨んで猛追。また、レース後半は選択したタイヤが奏功、ポジション挽回に努めた。ところが、終盤にシケイン手前で複数のクルマが絡む大きな接触事故が発生。コースを含め、安全の確保が難しい状況に陥ったことを受け、レースはアクシデントによる赤旗終了で幕を下ろすことに。結果、STANLEY NSX-GTは、5位チェッカーとなった。

 およそ2ヶ月のサマーブレイクを経て迎えた第4戦。シーズン2度目の富士での戦いを前に、チームでは序盤戦の戦いを振り返り、チャンピオンシップを意識した”強い戦い”を目指そうと、気を引き締めた。真夏ならではのタフな展開が予想されるなか、まず予選で6番手を獲得。富士での連続表彰台獲得を目指した。天候が一転した決勝日。セーフティカースタートとなり、ウエットコンディションでのバトルになるかと思われたが、路面は序盤にドライアップ。タイヤ交換を含め、早めのピット作業を要した。また、火災を伴うアクシデントが連発。セーフティカー導入に留まらず、後半に発生したアクシデントでは赤旗中断となり、加えて、再開を待つ間に雨が降り始める。荒れた展開のなか、レース再開を前にタイヤ交換が可能となったことを受け、チームはハードのウエットタイヤ装着を敢行。スティントを担当した山本選手が”水を得た魚”の如く怒涛の追い上げを見せ、入賞圏外からあっという間に3番手までポジションアップを果たした。ところが、レース終了後に「給油中のタイヤ交換」違反が判明。結果、タイムペナルティを受けて6位に終わっている。

 シーズン後半戦のスタートとなる第5戦鈴鹿大会では、ホンダ勢トップ、ランキング3位のポジションから粘り強い戦いが求められた。そんななか、牧野選手が前週に開催されたスーパーフォーミュラで負傷したことを受け、予選日の出走を見送ることに。公式練習と予選の走行すべてを託された山本選手だったが、粛々とミッションを消化し、見事Q1を突破。当然のことながらQ2への出走は果たせなかったが、好位置からシーズン4度目の450kmレースに挑んだ。厳しい暑さとの戦いにもなった決勝。山本選手がダブルスティントを担当し、牧野選手へとバトンを繋ぐ。終盤、前方車両を懸命に猛追し、ポジションアップを目指すも8位でチェッカー。だが、レース後に2位の車両が再車検で失格となり、7位へと繰り上がった。

 第2戦以降、安定したレース運びで連続入賞を果たしてはいるが、優勝に手が届かないもどかしさを抱えながら迎えた第6戦。スポーツランドSUGOは、チームとしてもNSX-GTとしても得意なサーキットだけに、決勝での健闘に期待が募った。厳しい残暑となったレースウィーク。しかし、予選を前に通り雨となり、コンディションが激変。予選アタックもその影響があったか、10番手に甘んじることとなった。決勝では、持ちうるパフォーマンスを最大限発揮しようと、牧野、山本両選手が力走。表彰台を見据えた戦いを続けていたレース後半、最終コーナーを立ち上がってメインストレートに向かうなか、ピットロードに向けてステアリングを切ったGT300車両からの接触を受けてスピンアウト。大クラッシュのアクシデントとなる。チームとしてシーズン初のリタイアに終わっただけでなく、ステアリングを握っていた山本選手はドクターヘリで病院へと搬送され、その後は検査入院のため、残る2レースの欠場を強いられるという大きな痛手を負うことになった。

 SUGO戦で不測の事態に直面したチームだが、復活に向けて静かに闘志を燃やす山本選手の意思を受け継ぎ、その情熱とともに残り2戦を全うしょうと、第7戦オートポリスでは気概を持って戦いに臨んだ。”助っ人”として木村偉織選手を招く一方、山本選手もチームのサポート役として”遠隔参戦”。Q1では牧野選手が4番手通過を果たし、Q2では、木村選手がぶっつけ本番のアタックで8番手になった。決勝は、オートポリス初となる450kmレース。スタートドライバーを務めた牧野選手がダブルスティントを担当し、粘り強い走りを見せる。終盤、ステアリングを託された木村選手は懸命にタイヤマネージメントを続け、9位入賞を果たした。

 迎えたシーズン最終戦の舞台はモビリティリゾートもてぎ。ノーウェイトで迎えるラストレースは、NSX-GTのラストレースでもあり、有終の美を飾ろうと善戦を誓った。小春日和のなかで行なわれた予選では、Q1担当の牧野選手がNSX-GTトップの3番手で通過。2度目のQ2を託された木村選手も尽力し、6番手のグリッドを手にした。決勝日も穏やかな天気に恵まれ、300kmの戦いが繰り広げられると思われたが、戦いを前にして不意打ちのような雨が降り始める。滑りやすい路面コンディションとなり、スタートドライバーを務めた木村選手は、他車との接触でペナルティを受けることに。一方、ドライバー交代後、牧野選手はドライタイヤでウエット路面を力走。ポジションアップの好機を伺いながら、力強いパフォーマンスを披露する。だが、300kmという短い距離、さらにはパッシングポイントが限られるコースが味方せず、厳しい展開に。そのなかで10位を守り抜き、シーズン最後の戦いを入賞で締めくくった。

 戦いを重ねるなかで、次々と厳しい局面に見舞われた今シーズンのチームクニミツ。その都度、チームは力を合わせてタフな状況を乗り切る努力を続けた。残念ながら、満足のいく結果を残すことはできなかったが、苦境に立たされながらもつねに前を向き、全力で戦ってきた。来シーズンは、CIVIC TYPE R-GTでの新しい戦いが待ち受ける。これまで同様、いやこれまで以上の躍進を誓い、邁進していきたい。

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有終の美で誓う、王座奪還 https://teamkunimitsu.net/race-archive/2022/ Sun, 26 Apr 2026 00:01:41 +0000 https://teamkunimitsu.net/?post_type=race-archive&p=5495  コロナ禍でのレース開催も早や3シーズン目。STANLEY NSX-GTとしての2シーズン目を迎えた2022年は、馴染み深いゼッケン100を纏い、コンビ3年目となる山本尚貴選手と牧野任祐選手で挑むことになった。一方、シーズン開幕を控えた3月16日には、チーム設立者であり、ドライバーとして、また往年は総監督としてチームを牽引してきた高橋国光氏が急逝。大きな柱を失ったチームは悲しみに包まれることになったが、”国さん”が長きに渡り携わってきたレースへの情熱を皆で継承し、その思いを胸に刻んでシーズンを全うしようと誓った。

 2022年仕様の新型NSXを武器に、スタートダッシュを目論んだ開幕戦。その舞台となった岡山国際サーキットでの戦いは予選3番手と好位置から決勝に臨んだ。レース前半は、抜きどころの少ないコースレイアウトならではの我慢比べのような展開が長らく続き、ポジションキープを巡る戦いを強いられた。しかし、後半に入って導入されたFCY(フルコースイエロー)を境に、前方との差を縮めるとそこから確実にチャンスをモノにしていく。終盤は4位から激しい攻防戦を繰り広げると、2台逆転に成功。結果、2位でチェッカーを受け、幸先良いスタートを切ることになった。

 富士スピードウェイで迎えた第2戦は、450km、100周レースの戦い。開幕戦での結果により、サクセスウェイト30kgを搭載する中、まずは予選で7番手を手にする。一方、決勝は序盤からアクシデントが重なり、FCYやSC(セーフティカー)ラン導入を経て赤旗中断へと荒れ模様に。その流れはレース再開後も変わらず、のちにメインストレート上での大きなクラッシュへと至り、長時間に渡るレース中断を招くこととなった。結果、レース周回数は62周に留まる一方、最大延長時間いっぱいまで長引くという思いもよらぬ一戦となる。チームは、サバイバルの様相を見せた戦いの中で5位チェッカー。連続入賞を果たしている。

 5月末に鈴鹿サーキットで行なわれた第3戦は、夏本番と変わらぬ暑さとの戦いになる。予選アタックでは急上昇した路面温度に対して、タイヤを含むクルマのセットアップが噛み合わず。結果、ノックアウト予選Q2への進出を阻まれ、14番手に甘んじた。決勝日はより厳しい暑さの中で、またも序盤から荒れ模様に。FCYやSCの導入といった慌ただしい展開に加えて、中盤にはコース上でのタフなバトル、そしてFCY導入中のライバルからの追い抜きなど、極めて厳しいコンディション下での走行を強いられた。我慢のレースを続けた結果、予選からポジションを上げて9位でフィニッシュ。開幕からの連続入賞を果たしたものの、チームとしては、持ちうる力を存分に発揮できない悔しさが募った戦いでもあった。

 約2ヶ月に渡るサマーブレイクを挟んで迎えた第4戦。シーズン2度目の富士戦では、コロナ禍で遠ざかっていたサーキットサファリや静岡県警の白バイ、パトロールカーによるパレードラップなどが3年ぶりに実施され、久々にイベント色を感じさせるレースウィークとなった。一方、夏真っ盛りの時期だけに厳しい暑さとの戦いを覚悟していたが、予選、決勝日ともに気温がさほど上がらず、やや不意打ちを食らうコンディションに。そんな中、ノックアウト予選では0.031秒という僅差でQ2進出を逃す悔しい結果に終わり、中盤戦ならではの厳しさを痛感することになったが、決勝では450km・100周の長丁場からのポジションアップを目指して9番手から粘りの走りを続けた。しかしながら、決勝でも思うようにペースアップが果たせず、我慢の展開。チームもまた策を練って対処するも、結果として存分に実力を発揮できないまま8位でチェッカーを受けている。

 後半戦初戦となる第5戦鈴鹿。開幕戦で好スタートを切ったものの、それ以降やや停滞が続いていることを踏まえ、チームでは現状を打破しようと強い意思を持って戦いに臨んだ。450kmレースは今シーズン3度目の開催となるが、この大会では真夏の暑さとの戦いも加味しつつ、さまざまな面からアプローチを進めて予選8位につけた。決勝では着実なレース運びと戦略を味方にして、ポジションアップに成功。レース後半はSCランやFCY導入とまたしても落ち着きのない状況になったが、その中で上位争いに加わるなど力強い走りを披露し、5番手でファイナルラップを迎える。だが、ゴール間際の130Rでまさかのコースアウトを喫し、クラッシュ。マシンのダメージも大きく、チェッカーを受けることなく11位で戦いを終え、開幕戦から続く入賞も途絶えてしまった。

 シーズン中盤の締めくくりとなる第6戦はスポーツランドSUGOが舞台となる。9月中旬の東北戦ながら、蒸し暑さが先行するコンディションとなったが、予選では改善されたセットアップを活かして開幕戦以来となる3番手のポジションを獲得。久々の表彰台を意識し、決勝に挑んだ。ところが、レースでは残暑厳しい中で天候が急変し、タイヤ選択に頭を悩ませる展開となり、加えてコースコンディションも落ち着かず、ピットインのタイミングに左右される形に。思わせぶりな天候に翻弄され、クルマ本来のパフォーマンスやチーム力を存分に発揮できないままレースはチェッカーを迎えることとなり、8位に留まるという悔しい結果になった。

 シーズンも大詰めを迎え、第7戦オートポリスではこれまでのサクセスウェイトが半減。またセットアップの幅も広がるなど、ポテンシャルの向上を追い風に、力強い戦いへの期待が膨らんだ。すると予選ではその思いが形となり、予選2番手を獲得。しかもトップとは0.188秒差という小差だった。秋晴れのレース日和に恵まれた決勝では、ドライバー、チームの総力が存分に発揮され、序盤から優勝を目指して周回を重ねていく。レース後半、FCY導入によって後続との差が縮まり、終盤は2位の座を巡って手に汗握る激しい攻防戦となったが、巧みな駆け引きでライバルを抑制。開幕戦以来となる2位表彰台に上がった。

 ランキング4位で迎えた最終戦もてぎ。タイトル獲得の可能性を残す中、ノックアウト予選ではチームの総合力が炸裂する。まず、Q1で山本選手がトップ通過を果たすと、Q2担当の牧野選手も各セクターでベストタイムを連発し、コースレコード更新する形でトップタイムをマーク。牧野選手にとって自身初となるポールポジション獲得を果たすことになった。ホンダのホームコースで理想的な位置からスタートを切った決勝。穏やかな小春日和をも味方にして、トップで周回し始めたが、早くも序盤に多重クラッシュが発生、FCY導入を経てSCランと目まぐるしく変化した。しかし、リスタート後も力強い走りを続けると、順調にルーティンワークもこなしてトップの座をキープ。コース状況、クルマのコンディション、そして後方からプレッシャーをかけるライバルとの駆け引き……これらすべてを見事にコントロールし、文句なしのトップチェッカー!! 自分たちのレースを完遂させ、待望のシーズン初優勝をポール・トゥ・ウィンで達成している。

 最後の最後まで諦めることなく、厳しい戦いに挑み続けた2022年シーズン。高橋総監督に捧げる勝利によってランキングはホンダ勢トップの3位となり、チームの総合力を存分に発揮できたと言える。だが、チームクニミツが狙うのはシリーズ制覇ただひとつ。そのために何が必要であり、どうアプローチすべきかを明確にしてさらに力強く前へと進まなければならない。2023年シーズンは、再びその頂点に立つことをより強く意識して戦いを続けていきたい。

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善戦むなしく、連覇叶わず https://teamkunimitsu.net/race-archive/2021/ Sun, 26 Apr 2026 00:00:40 +0000 https://teamkunimitsu.net/?post_type=race-archive&p=5493  前年から引き続き、コロナ禍によるさまざまな制約の下で開催された2021年のSUPER GTシリーズ。チームクニミツは、輝かしい”ゼッケン1”をつけたチーム車両でシーズンを戦う。また、車名も長らく親しまれてきた「RAYBRIG NSX-GT」から「STANLEY NSX-GT」へと変更。オレンジをメインに、シルバーとブラックが配置されたカラーリングのNSX-GTをコンビ2年目となる山本尚貴選手と牧野任祐選手がステアリングを握ることとなった。

 昨シーズンは7月中旬まで開催が延期、鈴鹿サーキット(三重)、富士スピードウェイ(静岡)そしてツインリンクもてぎ(栃木)の3ヶ所に限定しての実施だったが、今シーズンは従来どおり4月に開幕。岡山・美作市にある岡山国際サーキットで第1戦を迎えた。一方、さらなる躍進を目指すチームはトラックエンジニアおよびデータエンジニアを刷新。体制に新たな風を吹き込んだ。そんな中、かねてから病気療養中の牧野選手が開幕戦を欠場。代わって武藤英紀選手を招聘した。初戦は開発の進むタイヤを巧みにコントロール。予選こそ11番手とあと一歩でQ2進出を逃したが、決勝では粘り強く攻防戦を続け、8位チェッカー。チーム力の高さを活かした戦いを披露した。

 続く第2戦の舞台は富士スピードウェイ。公式練習ではトップ3のタイムを刻むものの、予選はタイムアタックでのミスが響き、15番手の最後尾スタートに甘んじる。だが、決勝では復帰を果たした牧野選手が奮闘、2年ぶりとなる500kmレースの長丁場の戦いで山本選手と共に好走、健在ぶりをアピールした。両選手はライバルを凌ぐ速さを見せ、序盤の時点でトップ10までポジションアップ。さらにセーフティカーやフルコースイエローが導入される荒れた展開を味方につけ、確実に好機をつかみ取る。終盤は表彰台をめぐる死闘を繰り広げた末に、4位でフィニッシュ。力走が実り、開幕戦に続く入賞を達成したが、チームとしては悔しさが残った一戦でもあった。

 第3戦鈴鹿大会を前にして、新型コロナウイルスの感染が再拡大。緊急事態措置の実施区域が見直されたことを受けて開催延期となり、その結果、第4戦もてぎが先に実施された。第2戦富士からおよそ2ヶ月強のインターバルを経て行われた一戦では、梅雨明け直後の厳しい暑さを物ともせず、山本選手が見事なアタックを披露。自身初となるもてぎでのポールポジション獲得を実現した。決勝でもその勢いは止まらず。存分な速さと強さがあふれる走りに加え、チームスタッフによる速やかなピット作業が結実し、2番手に3秒もの差を付けてトップチェッカー! ホンダのお膝元であるツインリンクもてぎでポール・トゥ・ウィンを達成し、シーズン初勝利を挙げることとなった。

 当初の予定から3ヶ月延期の形で8月中旬に開催された第3戦鈴鹿。ランキング争いではホンダ勢トップとなる2位につけ、上り調子で挑む一戦となった。一方、開幕戦からの連続入賞によるサクセスウェイトは64㎏まで増加。ワンランクダウンした燃料流量リストリクターを搭載するタフなコンディションということもあり、予選は11番手に留まった。一方、レースは序盤からフルコースイエローが発動される荒れた展開に。その中でライバルより先んじてピットイン、アンダーカットを成功させたことによって入賞圏内までポジションを上げると、終盤は攻防戦をモノにして4位入賞を達成。緻密なチーム戦略を完遂させ、ついにシリーズポイントでランキングトップに立った。

 第5戦の舞台は2年ぶりの開催となるスポーツランドSUGO(宮城)。シーズン前半の快進撃を受け、燃料流量リストリクターが2ランクダウンという厳しい条件下での一戦となるため、一発の速さを期待するのは難しい状態。しかしながら、予選での奮闘が実ってQ2進出まであと一歩となる10番手を手にする。決勝では入賞狙いで手堅くまとめる戦いになるかと思いきや、さにあらず。ライバルたちとルーティンワークのタイミングをずらすことでポジションアップを果たし、加えて波乱のレース展開をも味方につける躍進。終盤には2番手まで浮上、最後までトップに喰らい付く走りでシーズン2度目の表彰台を獲得するなど、チームの底力を遺憾なく発揮する一戦となった。

 第6戦オートポリス(大分)も2年ぶりの大会。前戦で2位入賞を果たし、燃料流量リストリクターは3ランクダウンとさらに”足かせ”が大きくなる。加えてアップダウンに富み、中高速のレイアウトを持つ難コースゆえにストレートスピードを稼げず予選は13番手と厳しいポジションとなったが、決勝では柔軟なアプローチでポジションを上げていく。セーフティカー、フルコースイエローと難しい状況に見舞われるだけでなく、これまでチームが実践してきたアンダーカットを戦略に取り込むチームが増え、絶えず激しい攻防戦を強いられた。だが、その中でも持ち前の勝負強さを武器に粘り強く戦い抜き、6位でゴール。終盤戦に向かう中で申し分ないパフォーマンスを披露した。

 第7戦はシーズン2度目の舞台となるもてぎ。シリーズタイトル2連覇を意識する中でライバル達はリストリクターの調整から開放されたが、唯一その対象として厳しい戦いを強いられる。不利な状況ながら予選で10番手につけ、決勝ではミスなく確実なレース運びを見せることを目指したが、序盤での他車との接触や、立て続けに発動されたフルコースイエローの影響を受けて思うような展開に恵まれず、ポジションアップに繋げることが困難に。結果、チームとして想定していたレース運びに持ち込めず、また終盤には攻防戦の末に他車の先行を許す厳しい流れとなり、12位でフィニッシュ。ランキングトップは守ったものの、開幕戦から続いていた入賞が途切れてしまった。

 迎えた富士での最終戦。連覇達成を目指してチーム本来の力、最強のパフォーマンスを披露すべく、戦いに臨んだ。公式練習こそやや精彩を欠いたが、チームの総合力をフル稼働して見事に調整。予選ではポールポジションをも狙える速さで2番手となる。開始早々から波乱の展開が続いた決勝。チャンピオンを意識しつつ、順調に周回を重ねて手堅く4番手でチェッカーを目指していたが、レース後半、タイトル争い中のGT300車両がブレーキングを遅らせたことで接触。この影響で車両にダメージを被り、緊急ピットインを強いられた。修復後にコースへ復帰、7周遅れの14位でチェッカーを受けたがタイトル獲得は果たせず。思いもしない結末に悔しさあふれる幕引きとなった。

開幕戦から順調に入賞を果たし、サクセスウエイトが積み重なる中でも試合巧者の戦いを披露してきた今シーズンのチームクニミツ。チェッカーを受けるまで諦めないアプローチによって、総合力としての強さを存分に見せつけるシーズンを過ごしてきた。最終戦では二連覇達成に向けて着実な走りを続ける中、まさかの事態に見舞われ無情な結果に終わるという耐え難い思いを味わうことになったが、2022年シーズンは、決意も新たにライバルを圧倒するパフォーマンスで挑むことを誓う。

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臥薪嘗胆の思いが引き寄せた大逆転、感涙の王者に https://teamkunimitsu.net/race-archive/2020/ Sat, 25 Apr 2026 23:59:26 +0000 https://teamkunimitsu.net/?post_type=race-archive&p=5491  2020年1月12日、チームクニミツは「東京オートサロン2020」の会場において20年シーズンのチーム体制を発表。チームドライバーとして山本尚貴選手に加え、新たに牧野任祐選手の名がアナウンスされた。チームがターゲットとするのは、言うまでもなく「タイトル奪還」。2018年以来となる栄光を掴むことを第一に、強い戦いをすべくチームスタッフ全員が強い志を持ってシーズンへの準備を進めた。

 その一方で冬から春へと季節が移ろう中、新型コロナウイルス感染症拡大の歯止めが掛からず、オフシーズンのテストも思うように進捗せず。先行きの見えない形で時間だけが経過するというもどかしさの中、スタッフの皆がモチベーションを保つことに努力を重ねながらシーズン開幕を待つこととなった。

 ようやく迎えた開幕戦。パンデミックと化したウイルスの猛威によって季節はすでに夏へと突入しており、また、今シーズン初の戦いの舞台・富士スピードウェイでは無観客によるレース開催という前代未聞の事態が待っていた。色とりどりの応援フラッグやモータースポーツを愛するファンの姿もなく、あまりにも”物足りない”雰囲気ではあったが、GTマシンが轟かせるパワフルなエンジンサウンドに急き立てられたかのようにドライバーたちはベストパフォーマンスを披露しようと奮闘。山本&牧野という初コンビによるワンデーレースの初戦は、予選4位からスタートを切り、ホンダ勢トップの6位でフィニッシュした。

 コロナ禍で開催スケジュールの大幅変更を強いられた結果、今シーズンは富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎ、そして鈴鹿サーキットの3箇所限定で開催されることになったSUPER GT。続く第2戦も富士での一戦となる。ただし、土曜日に予選、日曜日に決勝を行う本来のフォーマットへと戻された。真夏の暑さに加えて不安定な天候の中、決勝では予選7位から粘りの走りを見せると着実にポジションアップを果たし、5位チェッカー。連続入賞は果たしたもののチームとしてはタイヤ選択など戦略面での悔しさが募る結果となったことから、序盤戦での表彰台獲得を改めて意識し、次戦に取り組むこととなった。

 第3戦を迎え、戦いの舞台は鈴鹿へ。7月開幕、11月閉幕という短期決戦のため、慌ただしい準備の中で予選は8番手に甘んじる。だが決戦に向けじっくりミーティングを行い、思い切った戦略でポジションアップに打って出る。するとレースは想定以上に激しく荒れ、幾度となくセーフティカーが導入されるなどサバイバルレースの様相へ。一方、緻密な戦略が奏功、またリスタートも味方にして早くもレース前半の時点で表彰台圏内までポジションを上げていく。レース後半になっても存分な速さを見せ、トップ奪取を視野に入れてのパフォーマンスを披露。終盤に差が開き、優勝こそ叶わなかったが2位表彰台を手にした。

 初秋の第4戦はもてぎでの開催。前半戦最後の戦いは気温も低く、不意打ちの雨など不安定なコンディションに戸惑いつつ、予選では的確な判断によるタイヤ選択が有効となり、ウェイトハンディが苦しいタフな状況ながら予選6位を手にした。薄曇りの中で迎えた決勝。35kgの搭載ウェイトと燃料流量リストリクターの1ランクダウンにより、本来の速さを発揮できないものの、持ち前の粘りあるパフォーマンスで攻防戦を凌いでいく。フラストレーションが溜まる戦いながらミスのない走りに集中することで、終盤はテール・トゥ・ノーズを展開し、逆転劇も披露。最後の最後まで攻めの姿勢を貫き、5位でチェッカーを受けた。

開幕戦から連続入賞の結果を残す一方、ウェイトハンディによる厳しい規制とも戦う中、第5戦は今シーズン3度目となる富士での開催となった。予選では、長いメインストレートを持つ高速サーキットで存分な速さを確保することが難しい状況となり、13番手止まり。一方、決勝では序盤からいきなりセーフティカーが導入されるという混乱を巧みに利用、激しいバトルを経てポジションアップを重ねていく。さらに、ルーティンのピット作業において装着タイヤを熟考したことが結実し、レース後半での攻めの走りにつながって5位フィニッシュに。この大会から実現した有観客開催で、ライバルとの攻防戦をしかと披露した。

ランキング6位で迎えた第6戦鈴鹿。燃料流量リストリクターが2ランクダウン、搭載ウェイトは42kgとシーズンを通して一番タフな条件での一戦だけに、持ち前の粘りあるパフォーマンスで厳しい状況を乗り切りたいと願ったが、実際は真逆の結果を強いられた。レース日和に恵まれた今シーズン2度目の鈴鹿。予選8番手からスタートし、ピットでの混乱を避けた早めのルーティンワークで後半にポジションアップを狙う戦略を採る。だが、ピットへの帰還直前、あろうことか後続車両に追突されて車両後部を激しく損傷。修復に時間を要して好機を喪失する。最後までレースは続けたが、惜しくも周回数不足で完走を逃す結果となった。

これまで最終戦の舞台だったもてぎ。今シーズンは第7戦として2度目の実施となる。前回の鈴鹿で戦うチャンスを奪われ、そのリベンジを誓う中、なんと公式練習中に車両トラブルが発生。修復作業で走行時間が存分に確保できない事態に。だがぶっつけ本番さながらの予選で3位と好順位を獲得、逆境を跳ね返した。決勝は、NSX-GT勢同士が激しいポジション争いを展開。一時はトップ争いに加わるもののセーフティカーが導入され、思うような流れを構築できずペースダウンを強いられることになったが、NSX-GTが表彰台を独占する中で3位を獲得。ランキングでもトップと2ポイント差の4位へと浮上し、最終戦に望みをつないだ。

迎えた最終決戦。今シーズン4度目の富士は、王座そして未だ果たしていない優勝を懸けた一戦となる。予選は7番手と厳しい順位ながら、決勝では次々とオーバーテイクショーを披露。2番手まで浮上し、ルーティンワーク後も引き続き2位で周回を重ねるが、チャンピオン獲得は優勝が必須だけに、逆転の可能性を信じて最後の最後まで攻め続けた。そんな中、先頭車両が最終周の最終コーナーでまさかのスローダウン。チーム一丸の懸命の走りが大逆転をもたらし、シーズン初のトップチェッカーを実現! そして劇的な結末により、2018年以来となるドライバー部門、チーム部門のダブルタイトルを手にするという大きな成果を収めた。

コロナ禍でタフなコンディションの中、一戦一戦にフォーカスし、つねに全力を出し切る戦いをしようと誓ったチームが最後に掴み取ったチャンピオンタイトル。これまで経験してきたどのシーズンよりも緊迫感があった2020年のタイトルは、チームクニミツにとってなによりも大きな栄冠になることは言うまでもない。また、これまで長らく親しまれてきたチーム車両「RAYBRIG NSX-GT」のラストランで勝利したことも感慨深い。2021年シーズンは、引き続き”ニューノーマル”に沿ったレース開催になることが予想されるが、新たにスタンレー電気の名前を冠したゼッケン1の「STANLEY NSX-GT」を駆り、力強いパフォーマンスでSUPER GTのシリーズタイトル連覇を狙っていく。

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ドライバー、チームの高い結束力が光ったシーズン https://teamkunimitsu.net/race-archive/2019/ Sat, 25 Apr 2026 23:58:16 +0000 https://teamkunimitsu.net/?post_type=race-archive&p=5488  2018年に念願のSUPER GTチャンピオンに輝いたチームクニミツ。その功労者である山本尚貴、ジェンソン・バトン両選手が2019年もコンビを継続させ、ディフェンディングチャンピオンとして新たなシーズンを迎えた。ドライバー同士のコミュニケーションがより細やかになることで互いを高めるパフォーマンスが躍進を生み、それを支えるチームもまた新たな挑戦に向かってタフなシーズンに臨むこととなった。

 岡山で迎えた開幕戦。まず、コースレコードを更新する好タイムで予選3番手と好位置につけた。初戦での優勝を狙った決勝は、あいにくの雨模様。セーフティカーが介入するなどの不安定なコンディションながら、丁寧かつ冷静に攻めのレース運びを見せて序盤にトップへと浮上した。しかしその矢先、多重クラッシュによる赤旗中断で水を挿される。レース再開後はNSX-GT同士の一騎打ちを展開、だがその末に待っていたのはまさかの接触。大きくポジションを落とす中、懸命の追い上げを見せたが、天候悪化によってレースは打ち切り終了に。15位で初戦を終えた。

 第2戦富士は開幕戦のリベンジとも言える戦いに。予選では思うようにタイムを伸ばせず、まさかのQ1どまり。12番手からのスタートに甘んじた。また、決勝レースはスタート直前に雨が降り始め、2戦連続のウェットコンディションで幕を開ける。また、長丁場の戦いでは途中雷雨により一時中断を余儀なくされたが、次第に回復の気配を見せた。その中でドライバーそしてチームは得意とする不屈の精神を披露し、コツコツとポジションアップを果たしていく。結果、500kmという長丁場の利点を活かし、終盤には他車とのバトルを制して3位表彰台を獲得。勝負強さを見せた。

 第3戦鈴鹿では連続表彰台を狙い、まず予選で7番手につける。5月ながら暑さが先行するタフな戦いを強いられた決勝。ようやくドライコンディションでの走りが叶った戦いで、まずは着実なレース運びを見せていく。だがその一方でレースは荒れた展開となり、これまで同様またもセーフティカーがコースイン。その後も落ち着いた走りで表彰台の一角を視野に入れて周回を重ねていたが、終盤に入り、激しい攻防戦を繰り広げていたGT300車両に絡み、まさかの接触となる。結果、タイヤがバーストして緊急ピットインを余儀なくされたことから、13位で戦いを終えた。

 厳しい戦いが続いたシーズン序盤。海外へと舞台を移し、第4戦はタイのチャン・インターナショナル・サーキットで迎えることになった。上昇気流に乗る機会を得ようと、酷暑の中、まず予選で7番手につけて決勝へ。より蒸し暑くなった決勝レース。ところが大混戦の中、スタート直後に他車との接触によってボディパーツを破損。空力が十分に確保できず、不安定な状態で周回を重ねた。ルーティンのピットインで修復を果たすと、ポジション挽回を目指して力走。だが、ドライバー交代後にまたも他車との接触が発生。タイヤ交換を強いられるなど、12位でのチェッカーとなった。

 思うような結果が残せない中、シーズン2度目の富士での戦いが第5戦として開催された。シリーズ最長の一戦をチームにとって追い風にしたいところであったが、予選はQ2進出を逃し10番手となった。しかし、決勝では緻密な作戦とドライバーふたりが攻防戦でキレのある見事な走りを見せつけて、ポジションを確実に上げていく。途中、セーフティカーがコースインする荒れ模様になる中、チームが採った戦略が奏功。ピット作業の大混乱を避けることに成功し、2位へと浮上する。終盤には2位争いが激化したもののこのままチェッカーを受け、シーズン2度目の表彰台に立った。

 台風の影響を受け、レースウィークを通して不安定なコンディションとなった第6戦オートポリス。まだ残暑が残るサーキットは先行きの読めない状況となった。一方、シーズン中、まだ2度の表彰台に留まるチームとしては、再び上位入賞はもちろん、表彰台を狙いたい一戦ではあったが、予選でのタイムアップが叶わず12番手に甘んじた。迎えた決勝は雨の心配が残る中でスタートが切られる。早めの勝負に出たいと考え、果敢な攻めの走りを見せるが、他車との競り合いの中で接触を避ける形でスピンを喫する。しかもそのままコースアウトとなり、コース復帰を果たせず戦いを終えた。

 シーズン終盤の第7戦SUGOは、チームにとって起死回生を願う戦いとなった。前戦に続き、またも台風接近の影響で落ち着きのない天候に左右される中、まず予選で2番手のポジションを手に入れ、前年に続く優勝を目指した。迎えた決勝はスタート直前に雨模様になったが、ウェットコンディションの中でトップを快走。しかし、攻防戦を繰り広げる中で介入したセーフティカーの影響を受け、装着するタイヤコンディションが激変。ペースアップが思うようにできずにポジションを落とし、8位での悔しいフィニッシュとなった。

 迎えた最終戦もてぎ。ホンダのホームサーキットでの一戦であり、また山本、バトン両選手のコンビでのラストレースにもなったこのレースで、チーム一丸による奮闘が実を結ぶことになった。予選こそ思うようにタイムを伸ばせず、Q1止まりという悔しさを味わったが、小春日和の中でスタートした決勝では、安定した速さを武器に他車との激しいバトルを制しながら、ひとつまたひとつとポジションアップに成功する。バトン選手から山本選手へと繋ぐ中、終盤には6位へと浮上。このままチェッカーを受けてシーズン4度目の入賞を果たし、長く厳しい戦いの幕を下ろした。

 全シリーズ戦終了後、11月下旬には、SUPER GTとドイツツーリングカー、DTM車両との初の特別交流戦が富士スピードウェイにて開催された。通常のSGTレースとは異なり、スプリントでの戦いには山本選手が参戦。スタイルが異なる戦いながら、チーム力を存分に発揮し、まず初日のレース1では予選3位からスタートを切った。セーフティカーがコースインする荒れた内容ながら、冷静なレース運びを見せて3位でチェッカー。そして、2日目のレース2でも3位スタートを切り、またも落ち着かない展開の中でときに激しいバトルを披露するなど、渾身のパフォーマンスで4位チェッカーを受けた。

 予期せぬ出来事や願わない展開が続き、真のチーム力を存分に発揮できたとは言い難いレースが多かった今シーズン。レース毎に全力での戦いを挑んではきたが、完全燃焼するのが難しい状況でもあった。一方で、その悔しさが次なる戦いへのモチベーションとなり、厳しい戦いの中でもつねに前を向いて突き進んできたことには違いない。2020年もまた次なる目標に向け、全速力で邁進するのみである。

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山本&バトン新コンビで念願のチャンピオン獲得 https://teamkunimitsu.net/race-archive/2018/ Sat, 25 Apr 2026 23:56:26 +0000 https://teamkunimitsu.net/?post_type=race-archive&p=5486  チームクニミツの2018年SUPER GTシリーズは、残留した山本尚貴選手に加え、新たにイギリス人の元F1ドライバーであるジェンソン・バトン選手を迎えることに。結果、開幕を前に早くも話題を集めるだけに留まらず、事前の公式テストから多くのファンが詰めかける盛り上がりを見せた。一方、チームではキャリア豊富ながら初のSUPER GTフル参戦となるバトン選手とコミュニケーションを重ね、シーズン中は山本選手とのコンビネーションが円滑に進むよう努めた。

 開幕戦の舞台は岡山。朝の公式練習で車両にオイル漏れが見つかり、修復作業が必要に。寒さが残る中での予選では、まず山本選手がQ1に出走。続いて初のQ2アタックに挑んだバトン選手は、直前の降雨でウエットコンディション下でのアタックを強いられたが、5番手タイムをマークした。決勝ではバトン選手がスタートを担当、狭い岡山のコース上でタイヤマネージメントを意識した走りに特化した。迎えたピットインではタイヤ無交換を敢行。暫定トップに立った山本選手は、レース後半から攻防戦を繰り返すタフな戦いとなり、2位でフィニッシュ。チームの総合力をフル活用した初戦となった。

 第2戦富士は天候不順の影響で十分な走行時間を確保できず、予選方式が変更されるなど変則的なスケジュールの中で進められた。不安定な条件下で得たポジションは10番手。一方、500kmの長丁場である決勝は、レース序盤から僅差の攻防戦を展開。終盤になると選択したタイヤの影響を受け、ライバル勢との戦いが厳しくなったが、チームとして発揮できる力をすべて出し切り9位でチェッカーを受けた。続く第3戦は鈴鹿。初の300kmの戦いとなる。予選でシーズン最高位の2番手につけると、レースではセーフティカー導入を含む荒れた展開の中で粘りの走りを披露。激しく入れ替わるポジション争いをしのぎ、2位でゴール。今季2度目の表彰台に上がり、シリーズランキングでも暫定トップに立った。

 前半戦最後の戦いはタイ。気まぐれな雨の予選で5番手を手にしたチームだったが、決勝ではまさかのハプニングが待ち受けた。バトン選手から山本選手へのルーティン後、原因不明のトラブルが発生。間髪を入れずに2度目のピットインを強いられたことで勝機を逃し、終盤は我慢のレースとなり、11位で戦いを終えた。

 第5戦は真夏の富士。500マイルというタフな一戦は、ランキングトップの証ともいえるウェイトハンデが逆に足かせとなり、予選9番手に留まった。強い日差しと蒸し暑い天候の中、挑んだ決勝は接触によるペナルティも受けるなど文字通りタフな戦いだったが、粘り強く周回を重ね、5位フィニッシュを果たしている。第6戦は秋の一戦となったSUGOが舞台。予選日は目まぐるしく天候が変わったが、ドライコンディションのタイムアタックでバトン選手がQ1を3番手で通過すると、Q2では山本選手が最速タイムをマーク。今シーズン初となるポールポジションをもたらした。決勝は装着タイヤの影響で前半を2番手で終えたものの、ピットインでアンダーカットに成功。トップを奪還する。レース終盤にはセーフティカーランにより築いてきたマージンが消滅、残り6周で後続の猛追に遭うも、見事にシャットアウト。バトン選手がトップでチェッカーフラッグを受け、今季初優勝を達成。再びランキングトップに返り咲いた。

第7戦のオートポリスは秋晴れの中、予選3番手を獲得。決勝は前半からセーフティカーが入る落ち着きのないレース展開になり、攻防戦の中での追い上げも思うように果たせなかったが、粘りの走りを見せて5位入賞となった。そして迎えた最終戦もてぎ。理想のレースを目指してポールポジションを狙うも、予選は2番手。決勝は激しいポジション争いを繰り広げつつ緩急をつけた走りを披露し、3番手で周回。終盤の応戦をも見事にシャットアウトしてこのままチェッカー。結果、No.100 RAYBRIG NSX-GTはチーム初のシリーズチャンピオン獲得を達成し、併せて山本選手、バトン選手にとっても初となるドライバータイトルを手にすることとなった。

シーズン中は緊迫の戦いを強いられてきたNo.100 RAYBRIG NSX-GT。その一方でつねに高い注目が集まる中、ドライバーふたりはもとよりチームスタッフ全員が冷静に自分たちのレースを完遂しようと心がけ、高い志をもって挑み続けてきた。その思いが結実し、手にしたタイトル。2019年の新たなシーズンも、再び強い意志を持ち、タフな戦いに挑むことになる。

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新体制の下、高い向上心を保持し、タフなシーズンで奮闘 https://teamkunimitsu.net/race-archive/2017/ Sat, 25 Apr 2026 23:55:24 +0000 https://teamkunimitsu.net/?post_type=race-archive&p=5484  2017年SUPER GTシリーズ。チームクニミツは、コンビ復活3年目を迎えた山本尚貴と伊沢拓也両選手を擁して戦うことに。一方、車両は新型NSXをベースにしたNSX-GTとなり、加えてマシンメンテナンスを担うスタッフが一新。新たなるコンビネーションで挑むシーズンを迎えた。開幕を前に、チームでは国内外でのテストを精力的に行い、データ収集はもちろんのこと、トライ&エラーを繰り返しながら新たな戦いへと備えた。

 オープニングレースとなった岡山。すっきりしない天候と同様、チームも思わぬハプニングに見舞われる。予選10番手からスタートを切るも、なんと開始からわずか6周というタイミングで電装部品に想定外のトラブルが発生。原因解明に時間を要すことからチームは戦列を離れるという苦渋の決断を下す。なお、この問題はチームクニミツに限らずホンダ系チームの多くに発生しており、次戦に向けて対策が急がれる結果となった。

 迎えた第2戦・富士。毎年多くの観客が詰めかける大舞台では予選9番手からスタート、序盤から果敢な攻めの走りを続けることでポジションアップに成功。結果、シーズン初入賞となる6位を果たした。続く第3戦・オートポリスでは、事前のタイヤテストで得たデータやフィードバックが奏功。予選Q2を担当した山本選手がトップタイムをマーク!自身初、そしてチームでは2008年第6戦鈴鹿以来となるポールポジションを手にしている。一方、決勝は速さをアピール、万全のレース運びを見せたのだが、セーフティカーランが導入される展開で水をさされてしまい、3位に。悔しさの残るシーズン初表彰台となった。

 前半戦の締めくくりは第4戦・SUGO。ここでもチームはまた行き場のない悔しさを味わうことになる。第3戦の勢いのまま予選で2番手を獲得すると、決勝ではひたすら勝利を目指して首位を快走。不安定な天候をものともせず、独走態勢に。ところが他車のクラッシュをはじめ、合計3度のセーフティカーランが導入され、展開が激変。これでチームは不運にもピットインのタイミングがずれてしまい、レースを9位で終えるというまさかの結末を迎えた。

 チームとしてのポテンシャルが存分に発揮されないまま、シーズンは折り返しを迎え、第5戦・富士へ。一発の速さに陰りが現れ、予選は15番手。だが、スタート直前まで様々な対策を施し、挑んだ決勝では粘り強い戦いを見せて8位入賞を達成。改めてチームとしての底力を知らしめた。続く第6戦・鈴鹿。伝統の1000kmレース最後となる戦いは、予選6番手からのスタートに。荒れ模様の中、チームそしてドライバーが実力と意地を存分に発揮して3位チェッカー。シーズン2度目の表彰台に上った。

 後半戦の第7戦は海外のタイで開催。慌ただしく変化する天候に振り回されつつ13位からのスタートとなったが、粘りの走りで7位フィニッシュ。予選後にセットアップを大きく見直したことが好転材料となり、終盤戦での総合力向上に繋がった。そして迎えた最終戦・もてぎ。ノーウェイトでの戦いの中、予選6番手からスタートするも、もてぎ特有の戦いに存分な実力を引き出せず。だが、ポジションアップを果たして5位フィニッシュ。また、シリーズランキングではHonda勢TOPの7位を獲得している。

 やや消化不良が残るレース展開が多かった2017年シーズン。さまざまな要素をいかに味方につけるか、に悩まされた一年でもあった。一方、厳しい状況下でもチームはつねに進化を求めて改善を継続。終盤戦ではその成果が現れることにもなった。気も新たに迎える2018年シーズンは、さらなる高みの中での戦いを目指していく。

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厳しい試練を幾度も乗り越え チーム一丸で鼓舞し続けた一年 https://teamkunimitsu.net/race-archive/2016/ Sat, 25 Apr 2026 23:54:06 +0000 https://teamkunimitsu.net/?post_type=race-archive&p=5480  山本尚貴と伊沢拓也両選手によるコンビ復活2年目目を迎えたチームクニミツの2016年。引き続き、Honda NSX CONCEPT-GTでSUPER GTを戦う。だが、ハイブリッドシステム非搭載の直列4気筒2.0リッター直噴ターボエンジンによる挑戦となり、車体の総重量は前年より軽量化が実現。オフシーズン中に繰り返されたテストでは、セットアップを中軸に、車重変更によるタイヤマネージメントの確認等、多くの作業を精力的にこなした。

 より強固となったコミュニケーションスキルを武器に、迎えた開幕戦・岡山。しかし、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTに思わぬ試練が立ちはだかる。なんと、予選を前にマシントラブルが発生。不本意な形でタイムアタックを敢行し、結果、予選14番手からのスタートを強いられた。重ねて、決勝を前にエンジン交換という苦渋の決断を迫られるも、決勝で粘りの走りを披露。Honda勢最高位となる10位入賞でレースを終える奮闘を見せた。

 心機一転を願い、挑んだ第2戦・富士では、予選8番手を獲得。だが決勝では、折り返しを前にタイヤトラブルによるスピン、さらに後半、タイヤバーストの末にボディを激しく損傷、リタイヤという悔しい結果となる。続く第3戦・オートポリスが熊本地震の影響で中止となり、戦いの舞台は第4戦・SUGOへ。ここは、昨シーズンに勝利した場所。ゆえに、開幕からの重たい空気を拭い去ろうという強い気持ちが、チームを支えた。予選7番手から表彰台を狙ってスタート。しかし、タイヤトラブルによってペースダウン。ガマンのレースで10位フィニッシュとなった。

 存分に自力を発揮できず、無念が続く戦いに、ひと筋の光が射し込んだのは第5戦・富士。予選7番手から、決勝は荒れた展開をものともせず、攻防戦の末に3位。今シーズン初の表彰台を獲得する。弾みをつけて向かった第6戦・鈴鹿。だが、予選でまさかの13番手に甘んじたチームは、気まぐれな天気に翻弄されるレースで粘りを見せるも、タイヤトラブルに遭遇。上位入賞が叶わず、7位に終わった。それでもなお、躍進の糸口を探り続け、尽力を重ねて成果を出したのが、第7戦・タイだった。厳しい暑さの中、セットアップに苦しみ、予選は12番手どまり。だが、決勝では大幅なセッティングの変更が奏功。安定した速さを披露し、10位入賞を達成した。

 シーズン最後の戦いは、ツインリンクもてぎへ。第3戦(オートポリス代替戦)と第8戦を各ワンデイレースで開催された。第3戦の予選は難しいウェットコンディションでのアタックながら、予選4番手を獲得。表彰台を目指したが、決勝の路面コンディションに選択したタイヤが合わずに苦戦。ピックアップに悩まされ、10位チェッカーに。開幕戦以来となるノーウェイト戦となった翌日の第8戦。上位の予選結果を! という願いは叶わず、14番手からのスタートに。だが、決勝では緩急をつけた攻めの走りを貫き、12位フィニッシュで今シーズンの戦いを終えた。

 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTにおける2016年は、これまでにはない不本意な戦いが続いた。だが、そんな中でも終始モチベーションを保ち、前を向き、高みを目指して挑んだ一年は、必ずや次の一歩へと繋がるはず。新型車両が投入される2017年、新たな気持ちでふたたび頂点を目指し、さらなる飛躍を遂げるであろう。

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