およそ2ヶ月のインターバルを経て迎えたSUPER GT第4戦富士。今回は「FUJI GT 350km RACE」と称した一戦が繰り広げられる。初の350kmレースをいかに戦い、チャンピオンシップ争いに食い込むか、チームとしても今大会は重要な一戦になる。そんななかでSTANLEY TEAM KUNIMITSUのNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは予選で2位を獲得。決勝でもトップに迫るパフォーマンスを見せ、シーズンベストの2位表彰台を掴んでいる。
前日よりも強い日差しが照りつけ、蒸し暑い一日となった決勝日。レース直前のウォームアップ走行の時点で、気温35度、路面温度は56度に上昇。ともにレースウィークでの最高値を刻み、午後2時30分の決勝スタートまで下がることはなかった。
静岡県警の白バイとパトロールカーのパレードラップからフォーメーションラップへと入り、350km・77周の戦いが始まる。No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTでは、牧野選手がスタートを担当。ポールスタートの8号車CIVICにプレッシャーをかけるようにピタリとマークし、周回を重ねていく。だが、やはり40kgのサクセスウェイトがじわりじわりとボディブローのように効いてくるのか、8号車との差が開き始めた。
レースは27周目のダンロップコーナーで、トラブルに見舞われたGT300クラス車両の一台がコースサイドでスロー走行の末に停止。これを受けてコース上はFCY(フルコースイエロー)が導入された。およそ3分後に解除されたが、このレースコントロールが8号車との差を広げることとなってしまう。
その後、30周を過ぎるとルーティンのピットインを始めるチームが現れ、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTも32周でピットへクルマを戻す。山本選手へとバトンを繋いでコースへ復帰するなか、目下のライバルである8号車は翌周にピットへ。惜しくもアンダーカットにはならず、改めて8号車を追いかける形で後半戦へと突入した。
レースは53周を終えた午後4時になると、気温は31度、路面温度は50度まで下降。またこれに先立ち、山本選手は8号車との差を一時0.4秒まで縮める気迫のパフォーマンスを披露するなど、見せ場を作った。だが、終盤に入ると、再び2台の差がじわじわと広がる展開に。結果、逆転のチャンスは訪れず、2位でチェッカーを受けている。
タフな戦いを走破し、今シーズン初の2位表彰台に立ったNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT。ポイントは37点となり、シリーズランキングはトップから4点差の2位へと浮上している。続く鈴鹿も酷暑の戦いが待ち受けるが、さまざまなアプローチから粘り強い戦いをすることで、チャンピオンシップでも好調さをキープしていきたい。
過去2戦振るわない結果でしたが、ようやくチームらしい戦い方が出来たレースでした。
これからはサクセスウエイトもあり、近々のレースは苦しいかと思いますがなんとか全員で乗り切っていきたいと思います。
引き続き、応援をよろしくお願いします。
いいチーム、チームメイトに恵まれて価値ある2位だったと思います。
40kgのサクセスウェイトを積むなか、
8号車はほとんどウェイトがなかったので、それを考えたら最大限の結果だと思います。チームの皆さんもがんばってくれました。
チームで手に入れた2位だと思います。
レースではもっと路面温度が下がると思ったのですが、想像以上に上がってしまいました。ただ思っていたよりキチンと走ることはできました。
FCYや黄旗のタイミングが僕たちにとって、悪い方に働いたのは残念だったし、もったいなかったですね。でも、そのなかでやれることはできたし、いいパフォーマンスを出せました。
チャンピオンシップを考えてもいいレースができたと思います。