新型シビックデビューレースとなる開幕戦の岡山において、3位表彰台獲得したSTANLEY TEAM KUNIMITSU。24kgのサクセスウェイトを搭載して臨んだ第2戦富士は、予選6位からライバルたちと激しい攻防戦を長きにわたって展開。惜しくもポジションアップのチャンスは訪れず、7位入賞で戦いを終えている。
予選日よりも高い気温となった決勝日。朝からまぶしい陽光が差し込み、澄み切った青空がサーキット上空に広がった。多くのゲストを迎え入れたサーキットは熱気に包まれ、SUPER GT初の3時間レースにふさわしいスタートを迎える。
午後1時30分、気温23度、路面温度41度というタフなコンディションのなか、静岡県警によるパレードラップからフォーメーションラップを終え、いよいよ長時間にわたる戦いが始まる。No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTのスタートドライバーを務める山本選手は、予選順位の6番手のままオープニングラップを終えて周回を重ねていく。また、開始25分で早速フルコースイエロー(FCY)が導入されることになったが、FCY解除を機に、後続の38号車GR Supra、さらに36号GR Supraとの攻防戦となり、惜しくも先行を許してしまった。
ルーティンのピットワークを行なったのは、35周終了時。タイヤ交換と給油のみを済ませ、山本選手がダブルスティントを担当する戦略を採った。しかしながら、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは全GT500クラスが最初のピットインを済ませた時点で9番手を走行することに。だが、すぐさま反撃に打って出て、45周目には8番手へと浮上して周回を重ねていく。その後も山本選手は2回目のピットインに向け、最後の最後まで前方車両を追う一方、後続からのプレッシャーを跳ね除ける走りを披露した。
チームは75周終わりで2回目のピットインを実施。タイヤ交換、給油そして山本選手から牧野選手へとドライバー交代を済ませ、チェッカーを目指す。他車も似通ったタイミングでピット作業を行なったこともあり、牧野選手は早速目前の16号車 CIVIC TYPE R-GTを逆転して8位に。さらには38号車GR Supraの背後に迫る力走を見せた。
最終盤を迎えたコース上では、チェッカーまで10分を切った時点で3番手を走る車両がトラブルでピットイン。これによりNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは7位に浮上し、チェッカーが迫るなかでも力走を続けて3時間の長い戦いを終えている。
今回の3時間レースで得たデータをベースに、続く第3戦鈴鹿に臨むこととなるSTANLEY TEAM KUNIMITSU。状況に適したタイヤ選択、セットアップを進めるなか、今回同様の3時間レースをいかに組み立てるかがカギとなってくるだろう。チームの総合力を遺憾なく発揮し、シーズン序盤の最後の戦いを手応えある形で締めくくりたい。
今回、いろいろ苦しい部分が多く、また流れとしてもいいものがなかったように感じました。そのなかでなんとか修正しようとチーム総出で臨みましたが、決勝においても総体的にスピードが足りなかったと受け止めています。
一方、次の鈴鹿に繋がる戦いはできたと思っています。第3戦に向けて全力で臨みますので、引き続き応援ください。よろしくお願いします。
決勝では、スタートからひとつポジションを落としてしまいました。今回のレースは、スタートそしてセカンドスティントを担当しましたが、終始にわたりペースがなかなか上がらず、ツラいレースになってしまいました。選択するタイヤなど、次の鈴鹿戦に向けて見直しを図り、戦いに臨みたいと思います。
僕が担当した最後の第3スティントでは、山本選手と異なるタイヤを選択して臨んだのですが、結果として最初から最後まで自分たちが防戦一方というレーススタイルになってしまいました。次の鈴鹿まであまり時間はないのですが、しっかり立て直しを図りたいと思います。